マンハイム市が出資する第三セクターの電力会社MVV Enrgieが洋上風力発電パークの建設に否定的な立場をとっている。技術的な難関が多く、陸上風力発電に比べ2倍の経費がかかるためだ。ゲオルク・ミュラー社長が経済紙『ハンデルスブラット』に対し明らかにした。
\MVV Energieは地元マンハイムのほか、キール、オッフェンバッハなど他の都市にも電力を供給している。地域エネルギー事業者としては経営規模が大きく、2011年9月通期の売上高は36億ユーロに上った。再生可能エネルギー分野では陸上風力発電、バイオマス・バイオガス発電への投資を強化している。
\ドイツの発電量に占める再可エネの割合は現在20パーセントに上る。脱原発を目指す政府はこれを2020年までに35パーセントへと引き上げる方針で、一年を通じて比較的強い風が吹く北海とバルト海沿岸に大規模な洋上風力発電パークを建設することに大きな期待をかけている。だが、投資家の間からはこの計画に疑問が投げかけられている。
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