Ifo経済研究所が1月25日発表した2012年1月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月の107.3から108.3へと1ポイント上昇した。改善は3カ月連続で、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済は勢いよく新年のスタートを切った」との見方を示した。
\今後6カ月の事業の見通しを示す期待指数が前月の98.6から100.9へと2.3ポイントも上昇し全体を強く押し上げた。同指数の改善も3カ月連続で、景況感調査を担当するIfoのエコノミストはメディアに対し「(ドイツが)景気後退に陥る兆候はない」と断言した。事業の現状判断を示す指数は前月の116.7から116.3へと0.4ポイント低下した。ただ水準は依然として高い。
\業界別でみると、製造業は現状判断、期待指数がともに上昇。輸出の見通しもやや上向いた。ユーロ安が追い風となっているもようだ。
\建設業は現状判断がやや悪化したものの、期待指数は大幅に上昇し、トータルでは3カ月連続の改善となった。卸売は期待指数がやや改善したものの、現状判断がやや悪化。全体ではやや落ち込んだ。小売は現状判断と期待指数がともに後退した。
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