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2012/2/1

総合 - ドイツ経済ニュース

金属労組ベア要求、最大6.5%の方向

この記事の要約

金属労組IGメタルのバーデン・ヴュルテンベルク支部は1月25日、3月に始まる労使交渉で最大6.5%の大幅ベースアップを要求していくことを提案した。自動車産業が盛んな西南ドイツにある同支部の提案は他の支部の指針とみなされて […]

金属労組IGメタルのバーデン・ヴュルテンベルク支部は1月25日、3月に始まる労使交渉で最大6.5%の大幅ベースアップを要求していくことを提案した。自動車産業が盛んな西南ドイツにある同支部の提案は他の支部の指針とみなされており、独中部支部も同日、6~6.5%のベア要求を提案した。IGメタルは各支部の提案を踏まえて2月23日に最終的なベア要求水準を決定。3月半ばから雇用者側との交渉に入る。

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バーデン・ヴュルテンベルク支部のイェルク・ホーフマン支部長は「われわれは最低4.8%のベアが必要だ」と発言したうえで、金属業界が過去2年間の好景気で得た利益の配分としてさらに最大1.7%の上乗せを要求するとの立場を明らかにした。

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雇用者側はこれを批判。独雇用者団体連合会(BDA)のディーター・フント会長は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対し、「経済の現状は確かに良好だが、(IGメタルの)ベア要求は2012年の景気リスクを無視している」との見方を示した。大幅ベアが実現すれば、経済が一段と減速するとしている。

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IGメタルは派遣社員採用の際の共同決定権を獲得することも労使交渉の目標に掲げている。

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