再保険大手の独Muenchener Rueck（ミュンヘン）が2日発表した2011年12月期暫定決算の最終利益は7億1,000万ユーロとなり、前期の24億3,000万ユーロから70.7％減少した。東日本大震災などの自然災害に伴う保険金支払いが過去最高の45億ユーロに達したほか、国債と株式で評価損を計上したことが響いた。
\投資収益は68億ユーロで、前期の86億ユーロから21.8％減少した。ギリシャ国債の簿価を時価に引き下げたことは12億ユーロの減益要因となった。イタリア、アイルランド、ポルトガル、スペインの国債については評価替えを実施していない。
\コンバインドレオ（正味損害率と正味事業比率の合計値。100を超えると支出が収入を上回る保険引受損失が発生していることを意味する）は再保険部門で前期の100.5から113.6へと大幅に悪化した。元受け部門でも96.8から97.8へと悪化したものの、指標となる100を下回っており、引受損は発生していない。
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