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2012/2/8

企業情報

Deutsche Bank AG―2011年増益確保、利益目標は下回る―

この記事の要約

独最大手銀行のDeutsche Bank(フランクフルト)が2日発表した2011年12月期決算の税引き前利益は54億ユーロとなり、前期の40億ユーロから35%増加した。個人・資産運用ビジネス(PCAM)が好調で過去最高の […]

独最大手銀行のDeutsche Bank(フランクフルト)が2日発表した2011年12月期決算の税引き前利益は54億ユーロとなり、前期の40億ユーロから35%増加した。個人・資産運用ビジネス(PCAM)が好調で過去最高の37億ユーロを記録。法人・機関投資家向けビジネス(CIB)の不振を相殺した。ただ、PCAMとCIBの合計の税引き前利益は66億ユーロにとどまり、100億ユーロを達成するとした当初目標を大きく下回った。

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第4四半期(10~12月)の税引き前損益は3億5,100万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(7億700万ユーロ)から大幅に悪化した。米国での訴訟に伴う引当金計上と欧州債務危機が影響した。

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一方、欧州連合(EU)の欧州銀行監督機構(EBA)が実施したストレステスト(健全性審査)で明らかになった32億ユーロの資本不足額(2011年9月末日付)はすでに解消。昨年末日付の狭義の中核自己資本比率は9.5%となり、EBAが設定した合格基準の9%を上回った。

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