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2012/2/15

企業情報

Aral AG―ガソリンスタンド網を拡充―

この記事の要約

BPの独子会社Aral(ボーフム)は8日、ガソリンスタンド網を拡充すると発表した。競合Shellも同様の方針を打ち出しており、市場ではし烈な生存競争が激化しそうだ。\ Aralのガソリンスタンド(直営店と提携店)は現在、 […]

BPの独子会社Aral(ボーフム)は8日、ガソリンスタンド網を拡充すると発表した。競合Shellも同様の方針を打ち出しており、市場ではし烈な生存競争が激化しそうだ。

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Aralのガソリンスタンド(直営店と提携店)は現在、2,391カ所に上る。同社は今後5年で1億5,000万ユーロを投じて、150カ所増やす考え。直営店と提携店をともに拡充するとしている。

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ドイツでは自動車の燃費向上などを背景にガソリンスタンドの数が減少している。今年1月1日時点の総数は1万4,723カ所で、1999年(同1万6,617カ所)を11%下回った。

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Aralはこうした傾向を受けて収益性の低い小型店舗を閉鎖・売却し、店舗数を削減してきた。今後は競争力の低い競合スタンドを市場から駆逐する形で販売網を拡大していく。

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ガソリン販売の収益力は極めて低く、Aral系列店では1リットル当たりの利益が昨年およそ1セントにとどまった。燃料販売だけではスタンド経営が成り立たないのが現状で、系列店の売り上げの60%は併設コンビニ事業が占めている。

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