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2012/2/22

総合 - ドイツ経済ニュース

世界景況感が3四半期ぶりに改善、「円は過大評価」

この記事の要約

Ifo経済研究所が16日発表した2012年第1四半期の世界景況感指数(2005年=100)は前期の78.7から82.4へと3.7ポイント上昇し、3四半期ぶりに改善した。今後6カ月間の景気見通しを示す期待指数が前期の71. […]

Ifo経済研究所が16日発表した2012年第1四半期の世界景況感指数(2005年=100)は前期の78.7から82.4へと3.7ポイント上昇し、3四半期ぶりに改善した。今後6カ月間の景気見通しを示す期待指数が前期の71.9から80.7へと大きく回復したため。現状判断を示す指数は86.0から84.1へと後退し3四半期連続で悪化しており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「世界経済の状況は依然として厳しい」との見方を示した。

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地域別でみると、北米は69.5から87.9へと約20ポイント改善した。現状判断と期待指数がともに大きく上昇している。西欧は現状判断指数が低下したものの、期待指数はやや改善し、全体では1ポイント増の82.4へと上昇した。アジアは現状判断指数が大幅に悪化し、全体でも77.2から74.6へと2.6ポイント落ち込んだ。

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米ドルの今後6カ月間の交換レートについてはやや上昇するとの予想を示した。日本円は過大評価されているという。

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