市場調査大手のGfKが28日発表したドイツ消費者景況感指数の3月向け予測値は6.0となり、2月の5.9から0.1ポイント上昇した。同指数の改善は6カ月連続。金属業界や化学業界の賃金交渉を控え、所得の見通しが明るさを増したことが追い風となった。今年は個人消費が実質1%増加して、景気のけん引車になるというのがGfKの見方だ。
\所得の見通しに関する2月の指数(3月向け予測値の算出基準の1つ)は41.3となり、前月の34.1から7.2ポイント上昇した。主要労組であるIGメタル(金属)とIG BCE(化学)、Verdi(サービス)は6%台の大幅ベア要求を打ち出しており、被用者の間では給与アップへの期待感が高まっている。インフレ率が昨年の2.3%から今年は2%未満に低下すると予想されていることもプラスに働いた。
\景気の見通しに関する指数(1.6ポイント減の5.9)と高額商品の購入意欲に関する指数(2.6ポイント減の39.2)はともにやや低下した。ただ、長年の平均である0を上回っており、消費者景況感が急速に悪化する兆しはない。
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