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2012/2/29

企業情報

Allianz SE―最終利益半減―

この記事の要約

保険大手の独Allianz(ミュンヘン)が23日発表した2011年12月通期決算の最終利益は28億ユーロとなり、前期の52億ユーロから46.2%減少した。東日本大震災をはじめとする自然災害の発生で保険金支払いが大幅に増加 […]

保険大手の独Allianz(ミュンヘン)が23日発表した2011年12月通期決算の最終利益は28億ユーロとなり、前期の52億ユーロから46.2%減少した。東日本大震災をはじめとする自然災害の発生で保険金支払いが大幅に増加したほか、国債や株式などの有価証券で多額の評価損を計上したことが響いた。一方、本業のもうけを示す営業利益は4.6%減の78億6,600万ユーロで目標圏内(75億~85億ユーロ)に収まった。また、売上高は2.7%減の1,036億ユーロに後退したものの、2期連続で1,000億ユーロの大台を維持した。

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事業別にみると、損害保険料収入は前期比2%増の448億ユーロに拡大した。信用保険の需要が増加。国別では英国、南米、オーストリアで好調だった。日本やニュージーランドの地震、オーストラリアやタイの洪水など自然災害が相次いだものの、営業利益は2.5%減の42億ユーロとわずかの減少にとどまった。コンバインドレシオは前年比0.5ポイント増の97.8で引き受け損は発生しなかった。

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健康・生命保険部門は保険料収入が7.4%減の529億ユーロ、営業利益は15.6%減の24億2,000万ユーロだった。

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資産管理部門は好調に推移し、運用資産額は9.2%増の1兆6,570億ユーロに拡大。営業利益は9.5%増の22億5,600万ユーロに達した。コスト・インカム・レシオは1.3ポイント増の59%で前年水準をほぼ維持している。

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