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2012/2/29

経済産業情報

航空貨物取扱量、昨年も過去最高に

この記事の要約

連邦統計局が28日発表したドイツの2011年の航空貨物取扱量は前年比5.0%増の440万トンとなり、2010年に引き続き過去最高を更新した。景気回復を追い風に積込が8.0%増加し、全体を押し上げた格好。取卸は1.8%増と […]

連邦統計局が28日発表したドイツの2011年の航空貨物取扱量は前年比5.0%増の440万トンとなり、2010年に引き続き過去最高を更新した。景気回復を追い風に積込が8.0%増加し、全体を押し上げた格好。取卸は1.8%増と小幅な伸びにとどまった。

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貨物輸出は欧州連合(EU)域外向けが13.7%増と大きく伸びた。特にトルコ(17.2%増)とロシアの欧州地区(13.8%増)が高い成長に寄与したという。南北アメリカ大陸は9.9%増。メキシコ(49.4%増)とブラジル(17.6%増)、コロンビア(358.0%増)が特に好調で、米国も8.1%の伸びを記録した。日本は24.9%増と大きく拡大している。一方、EU加盟国は6.3%増と伸び率がやや小さく、韓国は11.8%減と大きく落ち込んだ。

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貨物輸入は1.4%増の196万トンだった。全体の約半分を占めるアジアが1.0%減少、中国は8.2%減、アラブ首長国連邦も9.6%減と大きく後退した。日本は2.2%減、韓国は0.8%減。一方、ロシアのアジア地区(249.0%増)とバーレーン(139.7%増)、アゼルバイジャン(367.6%増)は大きく伸びた。

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航空貨物の取扱量は第1四半期と第2四半期にそれぞれ前年同期比12.9%増、9.9%増と大きく拡大した。第3四半期は同1.2%増と急減速、第4四半期は2.4%落ち込んだ。

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