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2012/3/14

総合 - ドイツ経済ニュース

ECBが金利据え置き

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)は8日の定例政策理事会後で、ユーロ圏17カ国に適用される最重要政策金利を現行の年1%に据え置くことを決めた。金利据え置きは3カ月連続。11月から金利を過去最低水準としているほか、市場への資金大量供給 […]

欧州中央銀行(ECB)は8日の定例政策理事会後で、ユーロ圏17カ国に適用される最重要政策金利を現行の年1%に据え置くことを決めた。金利据え置きは3カ月連続。11月から金利を過去最低水準としているほか、市場への資金大量供給で信用不安が落ち着いていることから、現時点で追加金融緩和は不要と判断した。

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ECBが同日発表した内部経済予測では、今年のユーロ圏の域内総生産(GDP)伸び率はマイナス0.1%となり、前回のプラス0.3%から大幅に下方修正された。ただ、ドラギ総裁は理事会後の記者会見で、ユーロ圏経済には「なお下振れリスクがある」としながらも「最近のデータでは、経済安定の兆しがある」とコメント。12月と2月末に合わせて1兆ユーロを供給したことについて「紛れもない成功と言える。リスク環境が著しく改善した」述べた。

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そのうえで債務危機対策に関して「いまやボールは政府のコートにある」と述べ、各国政府の財政再建に向けた構造改革などの実施に焦点が移ったとの認識を表明。ECBの量的緩和、流通市場での国債買い入れなどが一時的措置であることを改めて強調した。

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