化学大手の独Henkel(デュッセルドルフ)が8日発表した2011年12月期決算の営業利益(EBIT)は前期比7.8%増の18億5,700万ユーロとなり、10年12月期に引き続き過去最高を記録した。新興国事業の強化やコスト削減、値上げが奏功した格好。売上高も3.4%増えて過去最高の156億500万ユーロに達した。最終利益は12億8,300万ユーロで、12.2%増加している。
\部門別では接着剤が好調で、売上高は8.3%増の77億4,600万ユーロ、EBITも14.1%増の10億200万ユーロと大きく拡大した。自動車や電気製品に用いる産業用接着剤の需要増で業績が押し上げられた。
\コスメティック・ボディケア部門も売上高が4.0%増の33億9,900万ユーロ、EBITが10.5%増の4億8,200万ユーロと好調だった。一方、洗剤部門は売上高が0.3%減の43億400万ユーロに後退。リストラ費を計上したこともありEBITは5.8%減の5億1,100万ユーロへと落ち込んだ。
\2012年12月期は内部成長ベースの売上高で3~5%増、特殊要因を除くEBITで14%増を見込む。
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