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2012/3/14

経済産業情報

食鳥加工最大手の工場が営業停止に

この記事の要約

国内最大の食鳥処理・加工事業者であるWiesenhof(ニーダーザクセン州フィースべック)のメッケルン工場(ザクセン・アンハルト州)が5日と6日の2日間、営業停止処分を受けた。食品衛生管理上の不備が見つかったため。6日に […]

国内最大の食鳥処理・加工事業者であるWiesenhof(ニーダーザクセン州フィースべック)のメッケルン工場(ザクセン・アンハルト州)が5日と6日の2日間、営業停止処分を受けた。食品衛生管理上の不備が見つかったため。6日に行われた立ち入り検査で改善が確認されたため、7日から条件付きで営業再開を認められた。食品衛生管理当局は、不備や営業再開条件の具体的な内容については公表できないとしている。

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営業停止処分は今回が初めてだが、同工場のずさんな食品衛生管理は以前から取りざたされていた。『ヴェルト・コンパクト』紙の昨年4月の報道によると、食品衛生管理当局は10年初めから同工場に対し繰り返し衛生状態の改善命令を出していた。工場側は問題を指摘されると改善を行うものの、その場しのぎに過ぎず、工場をあげて管理体制システムを構築するといった徹底的な取り組みは行っていなかったようだ。『南ドイツ新聞』によると、今回の問題は工場の改修工事中に見つかったもので、その改修も昨年夏に当局から保冷施設の改善命令を受けて実施したものという。

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当局は工場側の対応の鈍さを問題視し、頻繁に立ち入り調査を行うほか食品衛生管理士を常駐させるなど監視体制を強化していた。今回の不備についても、前回の立ち入り調査からあまり日がたっていないため、汚染食肉が流通した可能性はほとんどないとしている。

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今回の営業停止処分を受け、マクドナルドの独法人はWiesenhofからの調達を当面、見合わせる方針だ。

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