欧州航空機大手のエアバスは超大型機「A380」の主翼部品をこれまでと違った素材のものに変更するもようだ。主翼に亀裂が発生する問題を受けた措置。新しい部品は年末から投入していく。広報担当者への取材などをもとに7日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙が報じた。
\亀裂が見つかったのは翼小骨と翼外板をつなぐ翼小骨脚という合金金具。同社と欧州航空安全局(EASA)はこれまで、フライトの安全性に問題はないと強調してきた。
\両者がこの見方を改めたかどうかは定かでない。FTD紙によると、EASAは今月末に新しい安全性指針を発表、2月に出した命令でフライト1,300回につき1回としていた主翼の点検頻度を高めるもようだ。
\新しい翼小骨脚にはこれまでとは異なる合金が用いられる。それに伴い重量が増えることはないため、燃費が悪化する懸念はないという。同翼小骨脚を搭載したモデルが顧客に引き渡されるのは2013年末~14年初頭以降となるもよう。
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