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2012/6/27

総合 - ドイツ経済ニュース

独消費者景況感が改善

この記事の要約

市場調査大手GfKが26日発表したドイツ消費者景況感指数の7月向け予測値は5.8となり、前月の5.7(確定値)から0.1ポイント上昇した。欧州債務危機の影響で景気の見通しは大幅に悪化したものの、所得見通しの改善が一段と進 […]

市場調査大手GfKが26日発表したドイツ消費者景況感指数の7月向け予測値は5.8となり、前月の5.7(確定値)から0.1ポイント上昇した。欧州債務危機の影響で景気の見通しは大幅に悪化したものの、所得見通しの改善が一段と進んだことで水準が押し上げられた格好。

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景気の見通しに関する6月の指数(7月向け予測値の算出基準の1つ)は5月の19.6から3.0へと16.6ポイント低下した。調査期間中はギリシャ再選挙の結果が読めず同国のユーロ離脱懸念が高まっていたうえ、スペインの財政・金融危機も深刻化しており、景気の先行き不透明感が強まっていた。

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一方、所得の見通しに関する6月の指数は(同)は高水準となった5月の32.0から40.1へとさらに上昇した。雇用の安定やインフレ率の低下に加え、金属、化学、銀行、派遣業界で大幅なベア合意が成立したことが大きい。高額商品の購入意欲に関する指数も5月の32.0から32.7へと上がっており、債務危機はこれまでのところ消費マインドを冷やしていないもようだ。

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