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2013/5/8

企業情報

Daimler AG―新モデル「Citan」をリコールへ―

この記事の要約

自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は6日、昨年発売したトランスポーター「Citan」をリコール(無料の回収・修理)すると発表した。欧州の安全評価機関であるユーロNCAPの衝突安全テスト(5つ星が最高評価)で […]

自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は6日、昨年発売したトランスポーター「Citan」をリコール(無料の回収・修理)すると発表した。欧州の安全評価機関であるユーロNCAPの衝突安全テスト(5つ星が最高評価)で3つ星の低い評価を受けたため。同社は当初、安全性に問題はないと主張していたものの、高級車メーカーのブランドイメージに関わる問題であるため、リコールに踏み切る。

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Citanは戦略提携する仏自動車大手Renaultの「Kangoo」をベースとするモデルで、フランスのモーブージュにあるRenault工場で生産している。ユーロNCAPの試験結果では、特に正面衝突の際にダッシュボードでドライバーと助手席の乗員が胸部を負傷する危険が高いと指摘。また、助手席と後部座席にシートベルト非着用の警告システムがないほか、サイドからの衝突でカーテンエアバッグが正しく開かないなどの問題がある。

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Citanは欧州市場向けモデルで、これまでに約1万台を販売した。商用車と乗用車があり、リコール対象となるのは乗用車のみ(3,500台)。部品交換には2~3時間を要するという。

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