スイスの特殊化学大手Clariant(ムッテンツ)が4月30日発表した2013年1-3月期(第1四半期)決算の最終利益は5,000万スイスフランとなり、前年同期(1,700万フラン)の3倍に拡大した。コスト削減のほか、景気変動の影響を受けやすい事業からの撤退が奏功した格好。営業利益(EBIT)は1億1,900万フランで、4%増加した。
\売上高は1%増の15億2,600万フランに拡大した。寒波の影響で航空機用融氷液の需要が伸びたほか、油田用化学薬品の販売増が増収の主な理由。これまで採掘が難しかった地層からも石油を採掘できるようになったことで、油田用化学薬品の需要が増えている。
\2013年通期決算では現地通貨ベースで増収増益を見込む。15年には売上高営業利益率(EBITDAベース、特別費計上前)を15%に引き上げる目標。13年1-3月期は13.7%だった。
\同社は今後も非中核事業からの撤退を進める方針で、皮革用化学品などを年内に放出する考えだ。
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