欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2013/5/8

企業情報

Dr. Wolff-Gruppe GmbH―アジア市場に参入―

この記事の要約

コスメティック製品・塗布薬メーカーのDr. Wolff-Gruppe(ビーレフェルト)がアジア市場に参入する。国際事業強化戦略の一環で、7月にもシンガポールに支店を開設。9月からマーケティングを開始する。エドゥアルト・デ […]

コスメティック製品・塗布薬メーカーのDr. Wolff-Gruppe(ビーレフェルト)がアジア市場に参入する。国際事業強化戦略の一環で、7月にもシンガポールに支店を開設。9月からマーケティングを開始する。エドゥアルト・デレンベルク社長がメディアインタビューで明らかにした。

\

同社は「頭髪へのドーピング」をうたい文句とするカフェイン含有の育毛シャンプー「Alpecin」で有名。アジアでは薄毛を気にする男性が特に多いため、需要が大きいと判断した。

\

同シャンプーをすでに販売している中東、南アフリカ、英国では成功を収めており、英国では女性向けの育毛シャンプー「Plantur」も近く発売する予定だ。国外売上高を2015年までに昨年の2,800万ユーロから4,000万ユーロに拡大することは十分に可能だとみている。

\

Dr. Wolff-Gruppeは創業100年以上の老舗メーカー。昨年の売上高は前年比2%増の1億9,800万ユーロで、これまでに引き続き過去最高を更新した。AlpecinとPlanturがそれぞれ7%、5%の増収となり、全体をけん引した格好だ。コスメティック製品部門全体の売上高は1億3,700万ユーロで、3%増加した。

\

塗布薬部門の売上高は横ばいの6,100万ユーロだった。暖冬で乾燥肌用の軟膏販売が低迷したことが響いた。

\