オフィス家具メーカーSedus Stoll(ヴァルツフート)がアジア事業を強化する。主力市場の欧州が低迷しているためで、現地生産も検討中だ。ベルンハルト・カルップ社長への取材をもとに6日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\同社の売り上げに占めるアジア・太平洋市場の割合は昨年3%だった。2018年までにこれを10%以上に引き上げる考え。
\Sedus Stollは現在、製品をすべてドイツ国内で生産しており、アジアへの輸送には3か月を要する。これを現地生産に切り替えれば輸送・生産コストを圧縮できるため、インドもしくは中国での委託生産を検討中だ。年内にも決定を下す。輸送コストの抑制に向けてはこのほか、完成品を梱包して輸送するこれまでの方式を、部品を輸送して現地で組み立てる方式に改める計画。これにより包装量を半減できるという。
\Sedus Stollの従業員数は約880人。昨年の売上高は前年比1.8%増の1億6,220万ユーロ、最終利益は6.6%増の270万ユーロだった。
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