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2013/7/3

企業情報

Deutsche Rohstoff AG―米コロラド州でシェールオイル開発強化―

この記事の要約

ハイデルベルクの資源開発会社Deutsche Rohstoff AG(DR)が、米コロラド州北部でシェールオイル探査・開発事業を強化する。米子会社Tekton Energy LLC(以下:Tekton)が探査・採掘権を持 […]

ハイデルベルクの資源開発会社Deutsche Rohstoff AG(DR)が、米コロラド州北部でシェールオイル探査・開発事業を強化する。米子会社Tekton Energy LLC(以下:Tekton)が探査・採掘権を持つワッテンバーグ鉱床で年内に20件、16年までに計80件の水平坑井を掘削する計画で、投資資金調達に向け先月26日、1億ユーロの社債を発行した。Tektonは2011年の設立で、DRが67.4%を出資する。

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ワッテンバーグ鉱床はコロラド州デンバー近郊にあり、Tektonが開発・採掘権を持つ鉱区の面積は15,4 平方キロメートル、シェールオイル推定埋蔵量は3,270万BOE(石油バレル換算)に達する。同社は12年4月から同鉱床で探査・開発事業を開始しており、今年5月の日量は平均1,228BOEに上ったという。

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親会社DRのトーマス・グートシュラーク取締役が投資サイト4investors.deに明らかにしたところによると、水平坑井掘削には1件当たり450万ユーロのコストがかかる。一方、ワッテンバーグ鉱床の潜在価値は少なくとも20億ドルと見積もられており、掘削投資は十分に元が取れるとしている。同社は今回の社債発行によって掘削費用をねん出するとともに、鉱床の権益拡大に向けTektonへの出資比率を75%に引き上げたい考えだ。

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社債は1口1,000ユーロ、償還期限は5年、利回りは8%で、個人投資家でも購入できる。資金調達の手段として社債を選んだのは、株式に比べ利回りが高いなど、投資家にとって魅力が高いためだと説明している。

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