建設大手の独Hochtief(エッセン)は6月28日、ファシリティ・エネルギー管理事業(サービス・ソリューション事業)を産業向けサービス大手の仏Spieに売却すると発表した。取引金額は約2億5,000万ユーロ。独禁当局の承認を得て取引が成立すれば、今年初に遡って譲渡する。同社は周辺事業の整理を進めており、5月にもデュッセルドルフ、ハンブルク空港の持ち株をカナダの年金ファンドに売却した。
\サービス・ソリューション事業は昨年の売上高が7億ユーロで、純利益1,600万ユーロを計上した。従業員およそ6,000人はSpieに移籍し、3年間は整理解雇されない。
\Spieは世界31カ国で事業を展開しており、従業員数は3万200人。直近の売上高は42億ユーロで、営業利益(EBIT)は2億4,300万ユーロだった。
\『ハンデルスブラット』紙によると、Hochtiefがサービス・ソリューション事業を売却する場合、顧客のVodafone D2はサービス契約を解約でき、同Siemensも契約更新を拒否できる。Hochtiefは現在、これらの顧客と協議を進めているものの、契約をSpieに移管できなくても、Spieへの売却契約は破棄されないという。
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