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2013/7/3

経済産業情報

発電に占める再可エネの割合22%超に

この記事の要約

ドイツの発電量に占める再生可能エネルギーの割合は昨年22.1%となり、前年の20.3%から1.8ポイント増加した。2011年の福島原発事故を受けて政府が再可エネの大幅増強方針を打ち出したことが大きく、10年からの増加幅は […]

ドイツの発電量に占める再生可能エネルギーの割合は昨年22.1%となり、前年の20.3%から1.8ポイント増加した。2011年の福島原発事故を受けて政府が再可エネの大幅増強方針を打ち出したことが大きく、10年からの増加幅は5.7ポイントに上る。エネルギー関連の統計データを収集・作成する民間団体AGEBのデータをもとに連邦統計局が2日、明らかにした。

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一方、原子力は16.1%で、前年の17.7%から1.6ポイント後退。ピーク時の1997年(同30.8%)に比べるとほぼ半減した。ドイツが原発廃止を決めたため、同比率は今後も低下する見通しだ。

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発電量が最も多いのは褐炭で25.7%を占めた。石炭も19.1%と多い。石炭と褐炭は発電コストの下落を受けてともにシェアが拡大した。一方、石炭・褐炭に比べて燃料価格が高い天然ガスは再可エネ電力を優先供給する政策のしわ寄せで減少、シェアは前年の13.5%から11.3%へと落ち込んだ。

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再可エネでは太陽光の割合が前年の3.2%から4.5%へと大きく拡大した。水力(0.5ポイント増の3.4%)とバイオマス(0.4ポイント増の5.8%)も増えている。再可エネで発電量が最も多い風力は前年の8.0%から7.4%に減少した。

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