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2013/7/10

企業情報

Siemens AG―英大型入札から撤退―

この記事の要約

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は5日、ロンドンの近郊鉄道網クロスレールの入札から撤退すると発表した。プロジェクトの規模が大きく、落札すると既存の受注契約に影響が出ると判断したため。競合の日立やBombardie […]

電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は5日、ロンドンの近郊鉄道網クロスレールの入札から撤退すると発表した。プロジェクトの規模が大きく、落札すると既存の受注契約に影響が出ると判断したため。競合の日立やBombardierにとってはチャンスが拡大した格好だ。

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クロスレールはパディントン駅を中心に東西を結ぶ総延長118キロメートルの運行系統で、2018年に運行を開始する予定。発注規模はけん引車60両、客車600両で、総額は10億ポンドを超えるとみられる。

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Siemensは6月にロンドンの別の運行系統(テムズリンク)で車両などを受注したばかり(取引規模16億ポンド)で、今回の入札にも意欲を示していた。だが、独Deutsche Bahn(DB)への車両納入が大幅に遅れているうえ、オーストリアやトルコでも大型契約を抱えることから、新たな受注の獲得を断念した。

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