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2013/7/10

経済産業情報

洪水被害の保険金20億ユーロに

この記事の要約

独保険協会(GDV)は2日、6月にドイツを襲った洪水被害の保険金支払総額が約20億ユーロに上るとの見通しを明らかにした。2002年のエルベ川洪水(保険金18億ユーロ)に比べると、額はやや高いものの、これは火災保険の加入率 […]

独保険協会(GDV)は2日、6月にドイツを襲った洪水被害の保険金支払総額が約20億ユーロに上るとの見通しを明らかにした。2002年のエルベ川洪水(保険金18億ユーロ)に比べると、額はやや高いものの、これは火災保険の加入率が上昇したためで、GDVは「02年当時に比べ災害対策が改善されていた」と指摘。1件当たりの保険金支払額が減少したことを高く評価した。

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火災保険の加入率は02年の19%から32%へと大きく上昇した。これを反映し、保険金の支払い件数は15万件から18万件に増加する。

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GDVは官民問わず洪水対策を改善したことを指摘。具体例として02年の洪水で冠水したドレスデン中心部が今回は被害を免れたことを挙げた。土嚢の積み上げ作業など緊急防災活動のコーディネイトでソーシャルメディアが大きな役割を果たしたことも高く評価している。

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