ドイツ経済は第2四半期に大きく成長したものの、その後は勢いを失っている――。独連邦銀行(中銀)は22日に発表した月報で、そんな見方を示した。
\第1四半期の国内総生産(GDP)成長率は前期比で実質0.1%にとどまった。個人消費は好調だったものの、冬の寒波の長期化で建設投資が大幅に後退。設備投資も振るわなかった。
\連銀によると、第2四半期は建設、製造業が回復し、経済成長が押し上げられた可能性が高い。
\ドイツ経済が現在、再び低迷していると連銀が推測するのは景気指標が振るわないため。製造業受注は4月に前月比で実質2.2%減少、5月も同1.3%落ち込んでおり、第3四半期は製造業生産が低迷しているとみられる。
\ロイター通信がアナリストを対象に実施したアンケート調査では、第2四半期のGDP成長率予想平均が0.6%に達した。第3四半期は同0.4%となっている。第2四半期のGDP統計は8月に公表される予定。
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