キャッシュディスペンサーやPOSシステムを手がける独Wincor Nixdorf(パーダーボーン)は25日の決算発表で、2013年9月通期の業績見通しを引き上げた。新興国事業が好調なためで、売上成長率を従来予測の2%から5%へと上方修正。営業利益(EBITAベース)もこれまでの1億2,000万ユーロから1億1,300万ユーロへと引き上げた。同社は成長が目覚ましい地域での事業を強化するため、生産・開発機能をこれらの地域に移管していく意向だ。
\9カ月期(12年10月~13年6月)決算の売上高は18億4,100万ユーロで、前年同期から8%増加した。アジア太平洋事業が20%増の3億1,700万ユーロと好調で、全体の売り上げに占める同地域の割合は16%から17%へと上昇した。EBITAは33%増の9,200万ユーロ、最終利益は45%増の6,100万ユーロだった。
\部門別では銀行向けが好調で、売上高は11%増の12億1,700万ユーロに拡大。EBITAは76%増の7,900万ユーロと大きく伸びた。小売向けは売上高が2%増の6億2,400万ユーロ、EBITAが46%減の1,300万ユーロだった。
\ハードウエアの売上高は8億3,000万ユーロで、全体に占める割合が46%から48%に上昇した。ソフトウエアは4%増の9億5,100万ユーロで、同比率が54%から52%に低下している。
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