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2013/7/31

企業情報

Deutsche Bahn AG―13年営業益見通し引き下げ―

この記事の要約

独国有鉄道Deutsche Bahn(ベルリン)は25日の決算発表で、2013年通期の業績見通しを下方修正した。上半期の業績不振などを受けたもので、営業利益(EBIT)が22億ユーロにとどまるとの見通しを示した。これまで […]

独国有鉄道Deutsche Bahn(ベルリン)は25日の決算発表で、2013年通期の業績見通しを下方修正した。上半期の業績不振などを受けたもので、営業利益(EBIT)が22億ユーロにとどまるとの見通しを示した。これまでは前期実績の27億ユーロを上回るとしていた。

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13年6月中間期の最終利益は5億5,400万ユーロで、前年同期から29.2%減少した。景気低迷で貨物輸送需要が落ち込んだほか、6月の洪水被害が直撃。EBIT(特別要因を除く)も22.9%減の10億1,800万ユーロに後退した。売上高は0.6%減の193億7,300万ユーロ。

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6月の洪水では計3万2,700本が計画通りに運行できず、1,600本は運休となった。同社の被害総額は路線の調査をなおも実施できないため現時点で計算できないものの、フォルカー・ケーファー取締役(インフラ担当)は5億ユーロに達する可能性もあるとしている。同社は連邦政府に負担の引き受けを要請する方向で現在、交渉中。2002年のエルベ川洪水に際しては、インフラ被害の負担を国(連邦)が引き受けた。

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