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2013/7/31

経済産業情報

環境ホルモン含有の化粧品、3品に1品=環境団体BUND

この記事の要約

環境・自然保護連盟(BUND)は24日発表したレポートで、ドイツ国内で流通している化粧品・ボディケア用品のうち、環境ホルモンの疑いのある成分が含まれている製品が3品に1品に上ると指摘した。同成分が含まれる頻度が最も高かっ […]

環境・自然保護連盟(BUND)は24日発表したレポートで、ドイツ国内で流通している化粧品・ボディケア用品のうち、環境ホルモンの疑いのある成分が含まれている製品が3品に1品に上ると指摘した。同成分が含まれる頻度が最も高かった製品グループはヘアワックス(36%)と日焼け止め(33%)だった。

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BUNDはオンラインデータベースcodecheck.infoに登録されている化粧品・ボディケア製品のうち6万2,559点を対象に、欧州連合(EU)の化粧品規制で添加が認められているホルモン様物質16成分(メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルヒドロキシアニソール、レゾルシノール、ホウ酸など)の含有の有無を調べた。

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16成分のうち最も使用頻度が高かったのはメチルパラベン(1万5,064品=24.08%)、最も低かったのは3-ベンジリデンボルナン-2-オン(0.01%)で、ジヒドロキシビフェニルを含有する製品はなかった。

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ホルモン様物質を含有する製品の割合が最も高かったメーカーはBasler Haar-Cosmetikで72%(165品中119品)に達した。Alva Naturkosmetik、Boerlindなど6社では当該成分を含んでいる製品が全くなかった。

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大手10社のなかではバイヤスドルフ、プロクター&ギャンブル(いずれも46%)、ロレアル(45%)などで含有製品の割合が高かった。ドラッグストア大手DM-Drogeriemarktのプライベートブランド製品では17%、ユニリーバでも19%と比較的少なかった。

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メーカーによって大きな差が出たことは、ホルモン様物質を添加しない、あるいは減らすことが可能なことを意味する。ただ、代替成分は多くの場合、割高なため、価格、品質、安全性などのバランスの取り方が難しいようだ。

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