欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2013/8/28

経済産業情報

ブルグンダー系の作付面積が大きく増加 トップのリースリングも好調、記録更新

この記事の要約

ドイツ連邦統計局がこのほど明らかにしたところによると、国内のぶどう作付面積は昨年10万2,172ヘクタールとなり、2009年に比べ104ヘクタール(0.1%)減少した。白ワイン用の品種が152ヘクタール増の6万5,589 […]

ドイツ連邦統計局がこのほど明らかにしたところによると、国内のぶどう作付面積は昨年10万2,172ヘクタールとなり、2009年に比べ104ヘクタール(0.1%)減少した。白ワイン用の品種が152ヘクタール増の6万5,589ヘクタールに拡大したものの、赤ワイン用が256ヘクタール減の3万6,583ヘクタールに縮小。足を引っ張った。作付面積に占める白の割合は64%で、赤は同36%だった。

\

作付面積が最も多い品種はリースリング(白)で09年から200ヘクタール増加。2万2,837ヘクタールに達し、過去最高を更新した。増加幅が大きかったのは白のブルグンダー系品種で、ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)は505ヘクタール増の4,449ヘクタールに拡大。グラウブルグンダー(ピノ・グリ)とシャルドネもそれぞれ465ヘクタール増の5,042ヘクタール、268ヘクタール増の1,496ヘクタールに上った。白品種ではこのほか、西南フランスを原産地とするソーヴィニヨン・ブランが217ヘクタール増の734ヘクタールと大きく伸びている。

\

これに押されて20世紀に開発されたミュラー・トゥルガウ(524ヘクタール減の1万3,108ヘクタール)、ケルナー(454ヘクタール減の3,131ヘクタール)、ショイレーベ(153ヘクタール減の1,503ヘクタール)、バッカス(136ヘクタール減の1,841ヘクタール)は軒並み減少した。

\

赤ワインで最も作付面積が多いのはブルグンダー系のシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール。突然変異種ザムトロートを含む)で、1万1,769ヘクタールに上った。09年に比べて25ヘクタール増えている。2位はドルンフェルダーで、196ヘクタール増の8,197ヘクタールに拡大。栽培量は少ないものの、仏ボルドー由来のメルロー種も87ヘクタール増えて556ヘクタールに達した。一方、ポルトギーザーとシュバルツリースリング(ピノ・ムニエ)はそれぞれ378ヘクタール減の3,825ヘクタール、145ヘクタール減の2,162ヘクタールに後退した。

\