ドイツ連邦統計局がこのほど明らかにしたところによると、国内のぶどう作付面積は昨年10万2,172ヘクタールとなり、2009年に比べ104ヘクタール(0.1%)減少した。白ワイン用の品種が152ヘクタール増の6万5,589ヘクタールに拡大したものの、赤ワイン用が256ヘクタール減の3万6,583ヘクタールに縮小。足を引っ張った。作付面積に占める白の割合は64%で、赤は同36%だった。
\作付面積が最も多い品種はリースリング(白)で09年から200ヘクタール増加。2万2,837ヘクタールに達し、過去最高を更新した。増加幅が大きかったのは白のブルグンダー系品種で、ヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)は505ヘクタール増の4,449ヘクタールに拡大。グラウブルグンダー(ピノ・グリ)とシャルドネもそれぞれ465ヘクタール増の5,042ヘクタール、268ヘクタール増の1,496ヘクタールに上った。白品種ではこのほか、西南フランスを原産地とするソーヴィニヨン・ブランが217ヘクタール増の734ヘクタールと大きく伸びている。
\これに押されて20世紀に開発されたミュラー・トゥルガウ(524ヘクタール減の1万3,108ヘクタール)、ケルナー(454ヘクタール減の3,131ヘクタール)、ショイレーベ(153ヘクタール減の1,503ヘクタール)、バッカス(136ヘクタール減の1,841ヘクタール)は軒並み減少した。
\赤ワインで最も作付面積が多いのはブルグンダー系のシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール。突然変異種ザムトロートを含む)で、1万1,769ヘクタールに上った。09年に比べて25ヘクタール増えている。2位はドルンフェルダーで、196ヘクタール増の8,197ヘクタールに拡大。栽培量は少ないものの、仏ボルドー由来のメルロー種も87ヘクタール増えて556ヘクタールに達した。一方、ポルトギーザーとシュバルツリースリング(ピノ・ムニエ)はそれぞれ378ヘクタール減の3,825ヘクタール、145ヘクタール減の2,162ヘクタールに後退した。
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