独軍需メーカーのRheinmetall Defence ElectronicsとAtlas Electronikの2社がブレーメン検察当局の立ち入り調査を受けていたことが24日、分かった。『南ドイツ新聞』が報じ、同当局が追認した。Rheinmetall Defence Electronicsは容疑を否認している。
\両社はギリシャへの潜水艦装備の販売にからんで、同国の役人に賄賂を贈っていたもよう。金額は各社とも約900万ユーロという。
\Atlas Electronikは英軍需大手BAEの元子会社で、欧州航空大手のEADSと独ティッセンクルップが2006年に共同買収した。贈賄はその時点ですでに行われていたもようで、不自然な支払に気付いたAtlas Electronikは2010年、検察に情報を提供した。ただ、この時は証拠不十分で捜査が打ち切られた。
\その後、独産業サービス大手のFerrostaalがギリシャへの潜水艦販売で贈賄を行っていた事件との関連で、Rheinmetall Defence ElectronicsとAtlas Electronikの容疑が浮上。検察は捜査を進めてきた。
\Ferrostaalの事件では2011年、ミュンヘン地方裁判所が同社に罰金1億4,000万ユーロの支払いを命じたほか、元役員2人に対し執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。
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