独エネルギー大手のRWE（エッセン）は8月28日、再生可能エネルギー子会社RWE Innogyが洋上風力発電パークを北海に建設する計画が連邦海運・水路庁（BSH）から許可されたと発表した。RWEは発電事業に占める再可エネの割合が競合よりも低く、再可エネ事業の強化を急いでいる。
\今回、承認を受けたのは計2つの風力発電パークで、パーク名はそれぞれInnogy Nordsee 2、Innogy Nordsee 3。昨年5月に承認されたInnogy Nordsee 1（現在はNordsee Oneに名前を変更）とともに複合風力発電パークInnogy Nordsee の一部を構成する。RWE Innogyは2008年末、Innogy Nordseeのプロジェクト権を再生可能発電プロジェクト開発会社Enovaから譲り受けた。
\Innogy Nordseeは発電容量が約1,000メガワットでドイツ最大。タービン数は162基で、内訳はNordsee Oneが54基、Innogy Nordsee 2が42基、Innogy Nordsee 3が60基となっている。
\RWE InnogyはNordsee One建設の最終決定を来年初頭に下し、15年に着工する予定。Innogy Nordsee 2とInnogy Nordsee 3についても15～20年の間に建設を開始する意向だ。投資額は合わせて約30億ユーロを見込む。
\RWEは石炭発電への依存度が高く、総発電量に占める石炭の割合は63％に上る。一方、再可エネは同5％にとどまっており、競合エーオンの11％を大きく下回る。
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