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2013/9/11

企業情報

Daimler AG―VW「Crafter」の受託生産打ち切りへ―

この記事の要約

自動車大手のDaimlerは6日、競合Volkswagen(VW)の大型トランスポーター「Crafter」の受託生産を2016年末で終了すると発表した。Daimlerは自社の大型トランスポーター「Sprinter」の生産 […]

自動車大手のDaimlerは6日、競合Volkswagen(VW)の大型トランスポーター「Crafter」の受託生産を2016年末で終了すると発表した。Daimlerは自社の大型トランスポーター「Sprinter」の生産台数を増やす考えで、これまでCrafter向けに割り当ててきた生産能力をSprinterに振り向ける。

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両社は2002年、トランスポーターを共同開発・生産することで合意。Daimlerはこれを受けて06年、CrafterとSprinterの生産を開始した。両モデルは現在、Daimlerのデュッセルドルフ、ルートヴィヒスフェルデ工場で生産している。Krafterの12年末までの累計生産台数は28万台。一方、Sprinterは年15万台を製造している。

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VWは商用車分野でDaimlerを抜いて世界最大手になることを目指しており、大型トランスポーターの分野で独自開発車を持ちたい考え。

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Daimlerへの生産委託の終了後、大型トランスポーターをVWグループのどの部門で生産するかは未定のようだ。商用車子会社MANのユルゲン・ドルン事業所委員長は6月『ハンデルスブラット』紙に対し、VWの商用車部門(VWN)とMANのどちらになるかは決まっていないと述べた。

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