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2013/9/18

企業情報

Gruenenthal GmbH―チリで買収へ―

この記事の要約

製薬大手の独Gruenenthal(アーヘン)は9日、チリの同業Empresas Andromacoを買収する計画を明らかにした。企業の独立を将来的に確保する戦略「Vision 2020」の一環としてラテンアメリカ事業を […]

製薬大手の独Gruenenthal(アーヘン)は9日、チリの同業Empresas Andromacoを買収する計画を明らかにした。企業の独立を将来的に確保する戦略「Vision 2020」の一環としてラテンアメリカ事業を強化する。年末までに買収手続きを完了する意向だ。

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GruenenthalはEmpresas Andromacoの買収に向けてまず同社の資産査定(デューデリジェンス)を実施、その後、Empresas Andromacoの上場子会社Laboratorios Andromaco S.A.を対象に株式公開買い付け(TOB)を実施する。Empresas Andromacoはグループ企業で、Laboratorios Andromaco、Laboratorios Silesia S.A.、ABL Pharma、Labinco、MasterCareの5社で形成されている。

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Empresas Andromacoはチリ市場の5大医薬品メーカーの1社で、2012年の売上高は約2億ドル、営業利益(EBITDA)は3,600万ドル。チリとコロンビアに製造拠点を持ち、従業員数は1,500人に上る。中南米の太平洋岸地域を中心に事業を展開する。

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Gruenenthalは1968年にラテンアメリカ進出を果たし、現在はブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、メキシコ、パナマ、ペルー、ベネズエラに子会社を持つ。現地の従業員数は800人、同売上高は1億9,400万ユーロ(12年)。同地は将来性が高いため、事業を強化する。

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