住宅金融大手が貯蓄契約を大量解除

独住宅金融2位のWuestenrot & Württembergischeが顧客の住宅貯蓄口座1万5,000件を解約していたことが13日、分かった。地元紙『シュツットガルター・ナハリヒテン』が報じ、同社が追認した。約束金利の高い時期に結んだ契約が利益の足かせになっていたため、異例の措置に踏み切った。

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住宅貯蓄はマイホームの取得を目指す消費者向けの金融商品。税制面で優遇措置を受けることができるため人気が高く、ドイツ全体で約2,600万人が契約している。

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ただ、金利が低下した現在、高金利の時代に締結した契約は住宅金融各社の重荷になっており、Wuestenrotによると、同社は利益が年1億ユーロ圧迫されている。

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解約はこれを受けたもので、普通契約約款に基づいて行った。約款には預金額と金利の合計が満額に達した契約を解除できると記されているという。同社は「(解約は)業界でよく行われていることだ」として正当性を強調しているものの、消費者団体などからは批判が出ている。

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