欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2013/9/18

経済産業情報

ビール大手の工場でレジオネラ菌検出

この記事の要約

独ビール大手ヴァルシュタイナーの工場排水から高濃度のレジオネラ菌が検出されたことが、12日分かった。地元ヴァルシュタイン市では数週間前からレジオネラ菌に感染する患者が大量に出ており、当局は同工場が感染源になっている可能性 […]

独ビール大手ヴァルシュタイナーの工場排水から高濃度のレジオネラ菌が検出されたことが、12日分かった。地元ヴァルシュタイン市では数週間前からレジオネラ菌に感染する患者が大量に出ており、当局は同工場が感染源になっている可能性もあるとみて調査を進めている。

\

ヴァルシュタイン市ではこれまでに165人が感染し、2人が死亡した。現在、同市への旅行自粛勧告が出ている。

\

レジオネラ菌はヴェスター川沿いにあるワルシュタイナー工場の排水池から検出された。工場から排出された時点で汚染されていたのか、排水池が空気を通して汚染されたのかは不明。工場で用いる水はヴェスター川から採取しており、水が工場の上流で汚染されていた可能性もあるが、同工場の排水地はレジオネラ菌の繁殖に適しているという点で専門家の意見は一致している。

\

同工場で生産したビールを飲んでも感染する恐れはない。ビールの製造過程で水温を約100度まで上げて菌を死滅させているためだ。ただ、ヴァルシュタイナーのブランドイメージが傷つくのは避けられない見通しで、今後販売が大きく落ち込む恐れがある。

\