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2013/9/25

総合 - ドイツ経済ニュース

ヘッセン州議選、中道右派の与党が過半数割れに

この記事の要約

独ヘッセン州の州議会選挙が連邦議会(下院)選挙と同じ22日に行われた。最大与党のキリスト教民主同盟(CDU)は得票率を伸ばしたものの、ジュニアパートナーの自由民主党(FDP)が議席を大量に喪失したため、新たな連立先を獲得 […]

独ヘッセン州の州議会選挙が連邦議会(下院)選挙と同じ22日に行われた。最大与党のキリスト教民主同盟(CDU)は得票率を伸ばしたものの、ジュニアパートナーの自由民主党(FDP)が議席を大量に喪失したため、新たな連立先を獲得しないと議会で過半数を確保できない状況となった。

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各党の得票率はCDUが38.3%(09年の前回選挙は37.2%)、中道左派の社会民主党(SPD)が30.7%(同23.7%)、FDPが5.0%(16.2%)、緑の党が11.1%(13.7%)、左翼党が5.2%(5.4%)。反ユーロ政党AfDは議席獲得に必要な5%に届かなかったものの、4.0%を獲得した。

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議席総数は110で、各党の配分はCDUが47、SPDが37、FDPが6、緑の党が14、左翼党が6。これまで連立政権を組んできたCDUとFDPの合計は53で、過半数ラインの56を下回っている。

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新たな連立の可能性としては◇CDUとSPDの2大政党による大連立◇CDUと緑の党による連立◇SPD、緑の党、左翼党の左派3党政権――の3つがあるが、どの組み合わせも相性が悪いため、次期政権の樹立には時間がかかりそうだ。

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