物流大手の独VTG(ハンブルク)は9月27日、鉄道貨物事業をスイスの同業Kuehne+Nagel(K+N)と合弁化する計画を発表した。輸送効率を高めてサービスの質を向上。収益力の引き上げにつなげる意向だ。
\カルテル当局の承認を経て、来年1月1日から新会社VTG Rail Logisticsの営業を開始する。出資比率はVTG70%、K+N30%。従業員数は270人。計12カ国に事業拠点を持つ欧州最大の民間鉄道貨物会社となる。
\VTGは石油や化学品、K+Nは自動車部品など輸送にそれぞれ強い。また、主な事業地域でも重複が少なく、シナジー効果が大きいという。
\VTGは鉄道貨物事業が売り上げの約40%を占めるものの、営業利益に占める同事業の割合は5%強にとどまる。同社は合弁化によりコストを削減するほか、顧客との価格交渉力を高める意向だ。
\