ドイツ機械工業連盟(VDMA)は7日、太陽電池産業向けに製造装置・部品を供給する独企業の上半期売上高が前年同期比でほぼ半減したと発表した(売上高は非公開)。太陽電池の供給過剰と価格急落を背景に製造装置の需要は2011年半ばから減少が続いている。今年上半期は太陽電池をめぐる欧州連合(EU)と中国の通商摩擦が追い打ちをかけた。太陽電池製造装置の世界市場に占める独メーカーのシェアは約42%に上る。
\独メーカー売上の90%以上は国外が占める。特にアジアは74%強を占める。けん引車は中国と台湾で、韓国、ASEAN、インドもポテンシャルが高いという。
\新規受注の地域別内訳をみると、66%強をアジアが占め、これにアメリカ大陸が22%で続いた。ドイツ国内は7%弱で、ドイツを除く欧州も4%弱にとどまった。独業界の受注残は3.6カ月で、独機械業界全体の平均(5.8カ月)を大きく下回る。
\VDMAはプラス材料として中国の大手太陽電池メーカーが最悪期を脱したと指摘。独太陽電池製造装置・部品業界の業績は来年、好転するとの見方を示した。
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