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2013/11/6

企業情報

Evonik Industries AG―リチウムイオン電池事業から撤退へ―

この記事の要約

特殊化学大手の独Evonik(エッセン)は10月31日の決算発表で、リチウムイオン電池事業からの撤退方針を明らかにした。赤字が続いているうえ、長期的にみて高い利益率を確保できる見通しも立たないためで、自動車大手Daiml […]

特殊化学大手の独Evonik(エッセン)は10月31日の決算発表で、リチウムイオン電池事業からの撤退方針を明らかにした。赤字が続いているうえ、長期的にみて高い利益率を確保できる見通しも立たないためで、自動車大手Daimlerとの合弁会社、Li-Tec Batteryの持ち分を放出する意向だ。

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Li-TecはEvonikが2006年にLi-Tec Vermögensverwaltungs-GmbHとして設立したリチウムイオン電池の開発・製造会社で、08年にダイムラーの出資を受け入れ、社名をLi-Tec Batterie GmbHに変更した。出資比率はEvonikが50.1%、Daimlerが49.9%。独東部のカメンツに工場を持ち、2011年に生産を開始した。Smartブランド(Daimler傘下)の電気自動車(EV)向けに電池を供給している。

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Evonikはリチウムイオン電池事業で7-9月期(第3四半期)に2億3,900万ユーロの赤字を計上した。評価損計上が響いた格好。

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Evonikの7-9月期の営業利益(EBIT)は3億7,500万ユーロで、前年同期から32%減少した。販売価格の下落とコスト削減プログラムが影響。販売量は増えたものの売上高も4%減の32億3,900万ユーロに落ち込んだ。不動産部門を売却した効果で最終利益は314%増の14億7,000万ユーロへと大きく拡大した。

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同社は生産の効率化や組織のスリム化を通して17年までに年間コストを7億5,000万ユーロ圧縮する計画で、今年は約3億ユーロを達成する見通し。

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