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2014/2/19

企業情報

Commerzbank AG―黒字転換、13年最終益7,800万ユーロに―

この記事の要約

独銀行2位のCommerzbank(フランクフルト)が13日発表した2013年12月期決算の最終損益は7,800万ユーロの黒字となり、前期の赤字(4,700万ユーロ)から改善した。比較対象の12年12月期は繰延税金資産の […]

独銀行2位のCommerzbank(フランクフルト)が13日発表した2013年12月期決算の最終損益は7,800万ユーロの黒字となり、前期の赤字(4,700万ユーロ)から改善した。比較対象の12年12月期は繰延税金資産の取り崩しとウクライナ子会社Bank Forumの売却損で業績が大幅に圧迫されており、13年12月期はその反動が大きい。

本業のもうけを示す営業利益は7億2,500万ユーロで、前期を28%下回った。厳しい市場環境のほか、組織再編と不良債権の圧縮、貸倒引当金の計上が響いた。

不良資産の圧縮は順調に進んでいる。同行のバッドバンクが管理する資産の規模は昨年末時点で1,160億ユーロとなり、目標とした1,250億ユーロを下回った。同行はこれを受け、16年までに同900億ユーロ未満に圧縮するとした目標を750億ユーロに変更した。

12月末時点の狭義の中核自己資本比率(バーゼル3ベース)は9%に達し、14年末の目標を1年前倒しで達成した。今後は同10%を目指す。