白物家電世界3位の独BSH Bosch und Siemens Hausgeraete(ミュンヘン)は8日、2013年通期暫定決算の営業利益が5億ユーロ強となり、前期の6億8,300万ユーロから大きく減少したと発表した。食洗器のリコールが響いた格好。売上高は7%強増の約105億ユーロに達し、初めて100億ユーロの大台に乗った。
同社は食洗機の大規模なリコールを昨年8月末に開始した。対象機種は1999年から2005年にかけて生産したもので、Bosch、Siemens、Neff、Constructa、Junker+Ruhの5ブランドで販売した。部品が過熱して発火する恐れがある。回収対象となるのは500万台で、リコール費用はこれまでに千万ユーロのケタ台の半ばに達した。13年決算ではリコールの引当金およそ1億ユーロも計上したため、利益が強く押し下げられた。