欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/7/9

総合 - ドイツ経済ニュース

製造業受注、5月は1.7%減に

この記事の要約

ドイツ連邦経済省が4日発表した2014年5月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比1.7%減(暫定値)となり、4月の同3.4%増(改定値)から大幅に悪化した。悪化は2カ月ぶり。ユーロ圏(ドイツを除 […]

ドイツ連邦経済省が4日発表した2014年5月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月比1.7%減(暫定値)となり、4月の同3.4%増(改定値)から大幅に悪化した。悪化は2カ月ぶり。ユーロ圏(ドイツを除く)からの受注は5.7%増と大きく伸びたものの、ユーロ圏外が5.2%減、国内が2.5%減と振るわなかった。大型受注は平均を上回っており、大型受注を除いたベースでは減少率が3.7%に達した。

部門別では中間財の落ち込みが最も大きく、3.4%低下した。ユーロ圏が7.0%減少。ユーロ圏外と国内もそれぞれ2.9%、2.0%後退した。

投資財はユーロ圏が16.3%増と大きく伸びたのに対し、ユーロ圏外と国内が各6.3%、2.7%低下。全体でも0.7%落ち込んだ。

消費財は1.2%減で、内訳は国内が2.7%減、ユーロ圏外が0.9%減、ユーロ圏が0.9%増だった。

4~5月の同受注指数の平均値は1~3月(第1四半期)の平均値を0.9%上回った。経済省は4月の受注が大きく伸びたことを指摘。第2四半期(4~6月)の受注水準は第1四半期を上回るとの予想を示した。懸念材料としてはウクライナ・イラク情勢を背景とする発注抑制の動きを挙げた。