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2014/10/29

総合 - ドイツ経済ニュース

独企業景況感6カ月連続で悪化、12年12月以来の低水準に

この記事の要約

Ifo経済研究所が27日発表した2014年10月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月の104.7から103.2へと1.5ポイント低下し、12年12月以来の低水準となった。同指数は6カ月連続で落ち込んでおり、 […]

Ifo経済研究所が27日発表した2014年10月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月の104.7から103.2へと1.5ポイント低下し、12年12月以来の低水準となった。同指数は6カ月連続で落ち込んでおり、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「景気の見通しは一段と悪化した」との見方を示した。

事業の現状判断を示す指数は108.4となり、前月の110.4から2.0ポイント低下。13年4月以来の低水準を記録した。今後6カ月間の事業見通しを占める期待指数も99.3から98.3へと1.0ポイント後退し、12年12月以来の低水準となった。

部門別でみると、製造業は現状判断が大幅悪化、期待指数がやや悪化で、総合指数も大きく落ち込んだ。工場稼働率は0.3ポイント下がり、83.7%となった。ただ、輸出見通しはわずかながら改善している。

卸売業は期待指数がやや落ち込んだものの、現状判断が大幅に上昇し、全体でも前月を上回った。同業界の景況感指数改善は4カ月ぶり。小売業は現状判断がやや悪化、期待指数がやや改善で、全体では4カ月連続で落ち込んだ。

建設業は期待指数が1年来の低水準となったものの、現状判断はやや上向いた。全体ではわずかに後退している。