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2014/10/29

総合 - ドイツ経済ニュース

輸入物価21カ月連続で低下、9月-1.6%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が28日発表した2014年9月の輸入物価指数は前年同月比1.6%減となり、1年前の水準を21カ月連続で下回った。エネルギーが10.7%減とこれまで同様大きく下落して全体が強く押し下げられた格好。エネルギー […]

ドイツ連邦統計局が28日発表した2014年9月の輸入物価指数は前年同月比1.6%減となり、1年前の水準を21カ月連続で下回った。エネルギーが10.7%減とこれまで同様大きく下落して全体が強く押し下げられた格好。エネルギーを除いたベースでは0.1%ながら上昇へと転じた。

エネルギーの内訳をみると、天然ガスが17.3%減と大幅に低下。電力(16.0%減)と原油(10.0%減)も2ケタ台の落ち込みとなった。石油製品と石炭はそれぞれ6.5%、5.3%の低下だった。

エネルギー以外では鉄鉱石が25.8%減と大きく落ち込んだ。非鉄金属鉱石は0.5%増で、銑鉄・鉄鋼・鉄合金と非鉄金属も各0.9%、3.8%上昇。粗ニッケルは上げ幅が30.8%に達した。

食料品では穀物が4.9%減、牛乳・乳製品が1.5%減となったのに対し、コーヒー生豆は48.6%増と急騰した。

輸入物価指数は前月比では0.3%増となり、3カ月ぶりに上昇した。エネルギーは0.6%増で、エネルギーを除いたベースの変動率はプラス0.3%だった。

輸出物価指数は前年同月比0.1%増となり、18カ月ぶりに上昇へと転じた。前月比も0.2%増で、6カ月連続の上昇となっている。