自動車部品大手コンチネンタルのエルマー・デーゲンハルト社長は10月30日ミュンヘンの経済記者クラブで、高級車大手のアウディがエアバッグの不具合を理由に中型車「A4」の大規模なリコール(無料の回収・修理)に乗り出した問題に触れ、同エアバッグがコンチネンタル製であることを明らかにした。これまでは製造元が不明だった。
アウディは先ごろ、A4のリコール計画を明らかにした。エアバッグの制御ソフトに問題があり、事故の際にバッグが開かない恐れがあるためで、2012年式以降のモデル85万台が対象となっている。
デーゲンハルト社長は、不具合の責任がアウディとコンチネンタルのどちらにあるのか、および両社の責任の度合いといった問題はまだ解明されていないと発言した。
また、リコールに伴いコンチネンタルが負担する費用も未定だと述べたうえで、リコールに備えてある程度の引当金を計上しておくのはサプライヤーとメーカーの常識だと指摘。同リコールの費用を仮にコンチネンタルが全額引き受けたとしても利益予測の下方修正にはつながらないと明言した。