ドイツ連邦統計局が13日発表した2014年の卸売物価指数は前年比1.2%減となり、2年連続で低下した。下げ幅は09年(6.5%)以降で最大。石炭・石油製品が4.8%減となり、全体を強く押し下げた格好だ。このほか、動物(家畜に限らない)と穀物・葉たばこ・種子・飼料がそれぞれ10.0%減、9.5%減と大きく後退した。鉱石・金属(半製品を含む)は2.6%減、青果・じゃがいもは2.0%減、食肉・肉製品は1.3%減だった。
牛乳・乳製品・卵・食用油脂は0.8%増で、コーヒー・茶・カカオ・香辛料は4.9%上昇した。
14年12月の卸売物価指数は前年同月比2.3%減となり、下げ幅は前月の1.1%から大きく拡大した。1年前の水準を下回るのは18カ月連続。石炭・石油製品が14.1%減と大きな押し下げ要因となった。
12月の卸売物価は前月比でもマイナス1.0%減となり、3カ月連続で低下した。石炭・石油製品の下げ幅は7.8%だった。