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2015/1/14

総合 - ドイツ経済ニュース

製造業受注が3カ月ぶりに減少、11月-2.4%に

この記事の要約

ドイツ連邦経済省が8日発表した2014年11月の製造業受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比2.4%減となり、3カ月ぶりに減少した。9月から2カ月連続で増加したことの反動が出たもよう。大型受注が少なかった […]

ドイツ連邦経済省が8日発表した2014年11月の製造業受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比2.4%減となり、3カ月ぶりに減少した。9月から2カ月連続で増加したことの反動が出たもよう。大型受注が少なかったことも響いた。

国内受注が4.7%減と大きく落ち込んだ。同受注は10月に5.9%増加しており、11月は揺り戻しが出た格好だ。ユーロ圏(ドイツを除く)は2.7%増、ユーロ圏外は2.6%減だった。

部門別では投資財の落ち込みが最も大きく、下落幅は3.1%に上った。国内とユーロ圏外がそれぞれ7.2%、4.7%落ち込み足を強く引っ張った。ユーロ圏は9.1%増と大幅に伸びた。

中間財も2.3%減少した。ユーロ圏が9.2%減と大きく後退。国内も2.7%落ち込んだ。ユーロ圏外は5.0%増加した。

消費財はユーロ圏が20.6%増と急拡大した効果で、全体で2.6%の伸びを記録した。ユーロ圏外と国内は各8.2%減、0.4%減と振るわなかった。

特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、9~11月は前の期の6~8月を実質0.9%上回った。国内は0.7%減少したものの、国外が2.0%増加。ユーロ圏は3.0%の伸びを記録した。

製造業受注は7月以降、緩やかながら回復基調にある。独企業景況感指数が11月から2カ月連続で改善したこともあり、経済省は14年第4四半期(10~12月)の受注見通しは全体的に良好だとの見方を示した。