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2015/1/21

総合 - ドイツ経済ニュース

14年生産者物価、10年以降最大の下落幅に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が20日発表した2014年の生産者物価指数は前年比1.0%減となり、2年連続で低下した。下落幅は10年以降で最大。エネルギーが3.1%減となり全体を強く押し下げた格好で、エネルギーを除いたベースでは0.1 […]

ドイツ連邦統計局が20日発表した2014年の生産者物価指数は前年比1.0%減となり、2年連続で低下した。下落幅は10年以降で最大。エネルギーが3.1%減となり全体を強く押し下げた格好で、エネルギーを除いたベースでは0.1%減にとどまった。

石油製品の低下率が最も大きく、5.3%に上った。天然ガスは4.2%減で、産業顧客向けは4.3%減だった。電力は3.0%減となったものの、家庭用に限ると1.3%上昇した。

中間財も1.1%落ち込んだ。金属の下げ幅が2.5%で最も大きく、化学基礎原料も2.1%下がった。樹脂製品は0.7%上昇している。

非耐久消費財は0.5%上がった。食料品は0.1%減で、砂糖と食肉(家禽を除く)は低下率がそれぞれ14.1%、5.3%だった。じゃがいも・ポテト製品と牛乳・乳製品は各4.3%上昇した。

耐久消費財は1.3%上昇し、投資財も0.5%上がった。

14年12月の生産者物価指数は前年同月比1.7%減で、下げ幅は前月の0.9%から大きく拡大した。1年前の水準を下回るのは17カ月連続。エネルギーが4.9%低下したことが最大の押し下げ要因で、エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.4%にとどまった。

石油製品の低下率は16.0%に達した。原油価格の急落が反映された格好。すべての製品が2ケタ減となっており、下げ幅は灯油で28.3%、軽油で15.1%、ガソリンで12.1%に上った。

非耐久消費財と中間財もそれぞれ1.5%、0.6%の幅で落ち込んだ。耐久消費財は1.2%増。投資財も0.6%上昇した。

12月の生産者物価指数は前月比でも0.7%減と大きく落ち込んだ。エネルギーが1.8%減となっており、エネルギーを除くと下げ幅は0.2%だった。石油製品は8.6%落ち込んだ。