独電気・電子工業会(ZVEI)は9日、独業界の2014年の生産高が物価調整後の実質で前年比2.5%増となり、13年末に示した予想(2.0%増)をやや上回ったと発表した。業界の景気は昨年末から回復傾向にあり、今年も1.5%の伸びを見込む。
14年の業界売上高(暫定値)は1,719億ユーロで、前年を3.0%上回った。ユーロ圏外が5.1%増の544億ユーロと大きく拡大。ユーロ圏(ドイツを除く)と国内もそれぞれ2.9%増の308億ユーロ、1.7%増の867億ユーロと伸びを確保した。今年は業界売上高が約1,745億ユーロに拡大すると予想している。
14年の新規受注高は前年比0.6%増だった。ユーロ圏からが3.5%増えて全体が押し上げられた格好。国内とユーロ圏外は横ばいにとどまった。
ZVEIによると、業界の景況感は改善。1月は事業の現状判断を示す指数がやや落ち込んだものの、今後6カ月の見通しを示す期待指数は大幅に上昇した。