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2015/3/11

企業情報

キュアヴァク―ゲイツ財団が出資―

この記事の要約

独バイオ企業キュアヴァク(チュービンゲン)は5日、米富豪ビル・ゲイツ氏が会長を務める慈善団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」から資金支援を受けると発表した。感染症治療・予防薬の開発を加速。開発した製品を途上国に低 […]

独バイオ企業キュアヴァク(チュービンゲン)は5日、米富豪ビル・ゲイツ氏が会長を務める慈善団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」から資金支援を受けると発表した。感染症治療・予防薬の開発を加速。開発した製品を途上国に低価格で供給する。

キュアヴァクが行う第3者割当増資を同社の大株主であるディエヴィニ・ホップ・バイオ・テック・ホールディングとゲイツ財団が引き受ける。出資額はそれぞれ2,100万ユーロ、4,600万ユーロ。ゲイツ財団はこのほか、同社が進める複数のワクチン開発プログラムにも資金を提供する。

キュアヴァクはタンパク質合成のための情報を持つRNA分子であるメッセンジャーRNA(mRNA)をベースとする医薬品の開発に取り組んでいる。mRNAベースの医薬品は鶏卵を用いる従来の方法に比べて生産の速度が速い。また製造コストが低く、常温で貯蔵・輸送できるメリットもある。